子どもの花粉症にも減感療法?

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盛んになっている減感療法

花粉症の治療の一つに「減感療法」があります。

まず、血液検査を行い、血中の抗体値からどの物質にどの程度

アレルギー反応を起こしているかを調べます。

その後、花粉などアレルギーを起こしている物質のエキスを

少量ずつ皮下注射していく療法です。

徐々に量を増やし、免疫が過剰反応しないように慣らしていくというものです。

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なぜ反応しなくなるのでしょう?

同じ物質が入り続けると、免疫は、「これはいつも入ってくるから

危険なものではないな」と思います。

「まあ、ほっといてもいいかな」と処理することを後回しにする感じです。

これを「免疫寛容」といいます。

なるほど、すごいいい事だと思ってしまうかもしれませんが、そうでしょうか?

 

免疫寛容すると、危険を察知できない

体内に入ってくるものが危険なものでも、そうでなくても、

免疫寛容してしまうと、入ってくる事を許してしまうということになります。

入ってくるものが危険なものであれば、体の危機となり、

危険でないものであっても、体内に異物がどんどん入ることを

許していることになります。

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抗体=免疫ではない

体の免疫機能は、血中に異物が入った時、抗体をつくり異物と結びつけ、

その働きや毒性を抑えようとします。

抗体が多い=免疫が強いではなく、抗体が多い=血中の異物が多いということなんです。

 

減感療法は抗体を増やす

すでに異物でいっぱいの血中に更に異物をいれることで、血中の抗体は増えてしまいます。

花粉エキスを注射し、花粉症の症状が抑えられるのは、もう反応する力がなくなった状態とも言えます。

人間には、体内の異物を排出する力があるので、時間が経つにつれ、血中の抗体は減っていきます。

排出する力の強い人は、反応をおこす力が出来て、花粉症の症状が再発するのです。

そうなると、治療効果が切れたと思い、再び減感療法を行う人が多いそうですが、

それは、血中の異物が多い状態を常にキープすることになります。

 

抗体が多い状態が続くと

簡単に言うと、免疫には異物と戦う免疫、異物を見張る免疫があります。

ざっくりすぎますが、異物を見張る免疫=抗体だと思ってください。

両方の免疫のパワーは、あわせて100%なので、どちらかが増えると

一方が手薄になります。

つまり、抗体がいっぱいの状態では、異物と戦う力が少なくなってしまうんです。

花粉症はでないけれど、なんとなく疲れやすい、風邪をひきやすいなどは

ないでしょうか?

異物と戦う免疫には、がん細胞をやっつけてくれる免疫もあります。

耳鼻科で働いている知人から聞いたのですが、減感療法を続けている患者さん

で、ガンになってしまった人が何人かいるそうです。

たまたまかもしれませんが、減感療法を続けることで、免疫の働きが落ちる

ことは容易に考えられるのではないでしょうか?

 

子どもにも減感療法?

2015年10月から、シダトレンという花粉エキスを舌下に垂らすという

減感療法が保険適用になりました。

このエキスは、皮下注射で入れるエキスとほぼおなじ物だそうです。

現在は12歳以下の子どもは保険適用外ですが、今後拡大の見込みなので、

この治療法に取り組む人子供たちも増えていくかもしれません。

しかし、本来の子供らしいイキイキとした生命力を低下させてしまうのではないかと心配です。

花粉症は辛いですが、体内に入ってきた異物を体の外に出そうとしている体の防御作用であると思って欲しいと思います。

 

まつい のりこ

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