いたずらっ子は生まれつき? その 2

子供のこころ

いたずらっ子は生まれつき? その2

第2回 生まれつき悪い子はいない

さて、この子の性質は生まれつきでしょうか、それとも育て方が悪かったのでしょうか?
母親はどう思っているでしょう?

生まれつきです。分娩のときですら大変だった。そして生まれおちたその瞬間から、手を焼いたのです。最初のうちは、3人もいるからなのか、それともこの子が問題なのかわかりませんでした。でも、18か月後には、この子は違うと、はっきりわかりました。

本当にそうでしょうか? レヴィ氏はこれに反対です。

悪く生まれついた子がいるとは思いません。
私のクリニックに予約する家庭の一つ一つが、それぞれ個々の絡みあった要因を持っています。

ヨハンセン氏も、気性、ストレス、環境のコンビネーションが、子どもたちを非従順にする、と語っていますが、特に親に従わないことと、子供の不安感は非常に大きく関わり合っているとみています。

別の要因もありますが、特に不安感が大きいでしょう。不安というのは現在注目されているトピックです。

不安や恐れは、大人子供に関係なく、誰でも経験することです。私たちはよく学校の先生たちに言いますが、あなたが不安な状態でいる時、もしだれかがあなたに向かって怒鳴り散らしたらどうするでしょう? 教室でイスをほおり投げるくらいの事をするのでは?

オークランドのある小学生の男の子。学校であった小さなことが原因で学校に行かなくなりました。
大人しい穏やかな子が、叫び、怒鳴り、泣き、学校に行くのを嫌がります。母親は、どうしても彼をドアの外に連れ出すことができませんでした。

心理学者、医者、学校のカウンセラーが、全力で取り組んだ末、彼はとうとう立ち直りましたが、そこまでくるのに3年かかったのです。

母親は以下のように語っています。

この子はずっとよくならない。このままだと思っていました。今振り返ってみると、本当に辛い時期でした。私と夫の間も上手くいかなくなりました。親として失敗したんだと、自己嫌悪でいっぱいだったのです。

あの子は本当に感受性の強い子で、少し寂しかったんだと思います。今の世の中、子どもたちは多くのことを要求されます。子どもは子どもでいられないし、親も親ではいられません。

ADHD、自閉症、ODDと診断されれば楽でしょう。しかし、これらの兆候が自分の子供に見られることを発見し、それで終わりとはいきません。

この発見は、子供達の行為を理解するのには役立ちますが、問題の解決には繋がりません。だからどうしたらいいかを、教えてくれるはずの教師たちも、激しいプレッシャーにさらされていて、学校のシステムもあまり助けにはならないのが現実です。

次回に続きます